yakateru ギターの本棚

目からうろこ!

「目からうろこ!」コーナーの紹介

このコーナーでは、yakateruが思い違いしていたこと、ふと気づいたことで大きく演奏が変わったことなどを書き綴っていく予定です。
なにか、皆さんの参考になれば幸いです。

直ぐに思ったように弾けないのは? 2024.09.11

指馴らしをせずに、ステージに上がって思ったように指が動いてくれない。
でも、4~5分すると、いつも通りの演奏ができるようになる。
これは、指が急激な運動に慣れていないので動かないためと思っていました。
【目からうろこ】
このステージにあがってから指が動き始める4~5分間は、運動に慣れてくる時間ではなく、脱力していく時間であった!
つまり、緊張して力が入っているため指が動かないのであって、最初から脱力して演奏できるようにしていれば、最初から思ったように指が動いてくれるのだ。
やはり、脱力して演奏することがポイントであった。
【蘊蓄】
益田プロは、どんな状態でも(準備がまったくなくても)、ステージにあがってすぐにバリバリ弾けるそうです。これって、力が抜けている証拠ではないでしょうか。
海やプールで泳ぐ前に準備運動をしますが、これって必要ないという考えをスポーツ関連の本で読んだ記憶が。この著者がいうには、動物が(ペンギンなんか)海に飛び込むときに、準備運動しているのを見たことがないということが理由だそうで。
この著者の理屈でいうと、人間は、海に飛び込むぞ!プールに飛び込むぞ!という意識が強く、緊張しているので体をほぐすために準備運動をするのかと。ということは、飛び込むときに「今から!」という意識をしなければ、つまりは、自然にさらりと緊張しなければ体はしっかり反応してくれるということ。かな?
ちびっ子たちが、プールにニコニコしながら、一直線に走ってきて飛び込むのは理にあっているのかも。

ハイテンションとローテンション 2024.09.11

アントニオ・マリンにはハイテンションの、ケビン・アラムにはローテンションの弦を張っている。
マリンはコンサート用に使うので、広い舞台でも音が届くようにハイテンションを、ケビンは製作者ケビン氏からの注意書きメモにもローテンションを張るようにとのコメントがついていることもあって、少人数の演奏会でバロック系の曲を弾くのに使っていた。
【目からうろこ】
ハイテンションの弦を張ると音が飛ばず遠達性が悪くなるのだ。
試しにということで、開放弦をただ鳴らした時と、ブリッジを上から押さえて弾くと・・・・。確かに、ブリッジを押さえると音が飛ばない。
M先生によると、張力が強い弦を張ると力でブリッジが押し付けられ自由に振動できなくなるからだそうだ。

ちなみに、ローテンションは、弦が細くなるので低音弦の爪によるがりがり感が薄くなり、また、張り替えた時にあっという間に安定するメリットもある。

ギターの音色

人様で演奏すると、演奏技術はともかくとして、美音ですねえと言われる。
最近はやり?の、弦に触れている時間をより長くするために斜めにタッチしている。右手は、そのせいもあり少し下から持ち上げるような腕の形になっている。
まあ、これで満足していたのだが・・・・・

【目からうろこ】
M先生から、きれいな音だけど、もっとギターらしい切れのある音ほしい。といわれ、右腕の位置をギターのボディーの少し上にずらし、弦にはタレガ奏法とまではいわないが、角度をつけて弦に当たるようにし、爪先を意識して弾いてごらんと言われ弾いた。
切れのいいギターらしい音! 切れが良くなったおかげで、演奏にリズム感がついてきた・・・確かに!!
以前の斜めにタッチしていた音が、甘い音色だが、曇った感じに聴こえるようになった。

ヴィラ・ロボス 前奏曲第5番について 2024.09.11

「社交界への賛歌」というタイトルがついたヴィラ・ロボスの前奏曲第5番。彼の5つの前奏曲の中で好きなのが、この5番と2番。
次回の定演のソロで弾こうと思ってレッスンを受けているのですが、最初の出だしから、M先生曰く「・・・・・んんん、全くこの曲がわかっていませんと表明しているような演奏だね」と厳しいお言葉。
なにが、・・・・・

【目からうろこ】
この曲は、A-B-C-Aと3つの特徴あるパーツからできていて、それぞれのパーツをうまく弾いても一つの曲としてのまとまりができるように弾かなければいけない。
まず、最初のA。頭に「Poco animato」とあるように、生き生きと演奏しなければいけない。あなたが弾いているような風景的なみずうみの湖面のような演奏ではだめ。ここは、動きのあるワルツです。6/4ですが、1小節に3拍子が2つ入っているという感じで、ブン・チャッ・チャー・ブン・チャッ・チャーと2拍目、5拍目にアクセントをつけて、流れるように弾くこと。
そうなんだあ!と納得。それで、「社交界の賛歌」とあえてタイトルをつけているのか。曲の最後が、ffとバシッと終わっているのもそういうことかと納得。
ちなみに、Bはあまり情感的にならず速めに演奏する。Cは、社交の場で美しい貴婦人に出逢ったような喜びと憧れの気持ちを込めて弾くといいでしょう。と。

人前の演奏、緊張して・・・2024.09.16

演奏会、発表会はもちろん、ちょっとした人前で演奏すると緊張して指が震える!
何年も何年も、緊張しない、脱力するためにどうすればいいか考えてきました。

【目からうろこ】
「しあわせ右脳で悟リズム」という楽しい本を読んでてふと・・
そういえば、緊張して力が入る、指が震えるのは弦を弾く右手の方がひどいなあと思い、考えると、右手に指令を出しているのは、思考、言葉を司る左脳。やはり!
現代脳といわれる左脳が、五感や身体感覚を司る右脳を押さえて、頑張っているせいで無意味に緊張するのだということで、特に、その影響が右手、右指にでるのだと!
さて、どうする?
「しあわせ右脳で悟リズム」にその解消法が書いてあるそうな。よし、じっくり読んで、左脳を制御するコツをつかもう!

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