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ユーチューブで聴くギター協奏曲(ナハ行)

ユーチューブで聴くギター協奏曲(5)ニ、ノ

【ハダメス・ニャタリィ:Radamés Gnattali】
ギター協奏曲
ニャタリィのギター協奏曲、番号付きが1番から4番まで、それ以外に、ピアノとエレキギターのための協奏曲というのもあります。さすがニャタリィ、多くの画像・録音がユーチューブにUPされています。残念ながら第2番は見つけることができませんでしたが、第4番は、若きヤマンドゥによる演奏も聴くことができます。さらに、1番は、レイズのギター、ピアノとエレキギターはニャタリィ本人のピアノ演奏で聴けます。歴史的名盤ばかり!!
Concerto No 1 para violão e orquestra 
Dilermando Reis (Guitar)
https://www.youtube.com/watch?v=ya85hBZndyA&t=532s

Concerto de Copacabana para violão e orquestra NO3
Alvaro Henrique: violão, guitar
https://www.youtube.com/watch?v=XN4mn1z76Sg

Concerto à Brasileira - NO4
Yamandu(Guitar)
https://www.youtube.com/watch?v=QJa7VkBUgMo

Concerto Carioca  No. 1 for Piano, Electric Guitar and Orchestra
Radamés Gnattali(Pianist)
José Menezes(Guitarist)
https://www.youtube.com/watch?v=QAmqExRwYFE

【ブライアン・ノーズル:Brian Knowles】
ギター協奏曲「アンダルシアの幻想」
イギリスの作曲家ブライアン・ノーズルのギター協奏曲です。演奏するのはオーストラリアのギタリスト、クレイグ・オルデンです。
Visiones de Andalucia:
Craig Ogden(Guitar)
Conductor: David Angus
Orchestra: Opera North
Ⅰ.Allegro con brio
https://www.youtube.com/watch?v=WSxyFuerlXg
Ⅱ.Larghetto
https://www.youtube.com/watch?v=KkTX6OD0oWA
III. Finale. Allegro scherzando
https://www.youtube.com/watch?v=5lxYqEc009U

【ウルリク・ノイマン:Ulrik Neumann】
ギター協奏曲
「別れのプレリュード」で有名なノイマンのギター協奏曲。セルシェルの演奏で聴けます。
Guitar Concerto
Göran Söllscher(Guitar)
Conductor: Jan Risberg
Orchestra: Sonanza Chamber Orchestra
Arr.Composer: Kjell Andersson
https://www.youtube.com/watch?v=C8Rl3HO9EYM

ついでと言っては何ですが、ノイマンの曲で、pitch pipe(調子笛)のためのコンチェルトとして、ギターと調子笛のコンチェルトというのがアップされていますので紹介しておきます。
Konsert för stämpipa (Concerto for pitch pipe)
https://www.youtube.com/watch?v=eisojcMGzOo 

ユーチューブで聴くギター協奏曲(5)ハ

【リチャード・ハーヴェイ:Richard Harvey】
古風な協奏曲
ギター協奏曲の中でも、親しみやすくかつ崇高で美しい協奏曲であるような気がします。音楽としてのギターの響きが溶け込んでいるような、音楽を作り上げて行く中で自然にギターが取り上げられた、そんな感じですがいかがでしょうか。ジョンのギターで全曲ユーチューブで聴くことができます。
Concerto Antico for guitar and orchestra
John Williams (guitar)
the London Symphony Orchestra
Paul Daniel(conductor).
Ⅰ.Alborada
https://www.youtube.com/watch?v=NL9BDprrXBA
Ⅱ.Contredanse
https://www.youtube.com/watch?v=MdkcUei7GW8
III. Cantilena
https://www.youtube.com/watch?v=IZ80LLKjSVQ
Ⅳ.Forlana
https://www.youtube.com/watch?v=UhpyBsHHo6M
Ⅴ.Lavolta
https://www.youtube.com/watch?v=IyQ4gxq0ADE

【レノックス・バークリー:Lennox Berkeley】
ギター協奏曲
ヴィラ・ロボスのギター協奏曲の二楽章のテーマをモチーフにしたような感じの1楽章から始まるこの協奏曲は、ジュリアンブリームのために書かれた曲です。そのせいか、やはりどこかイギリスの気品というか牧歌的な雰囲気というか、そんな感じを思い起こさせながら流れていくきれいな曲です。
Guitar Concerto, Op. 88
Ⅰ.Andantino - Allegretto - Meno vivo - Un poco meno vivo ​Ⅱ.Lento - Tranquillo​
III. Allegro con brio - Un poco meno vivo - Lento - Allegro moderato - Tempo I
Craig Ogden(Guitar)
Northern Sinfonia
Richard Hickox(Conductor)
https://www.youtube.com/watch?v=FrFH8yH8MMk

【エルマー・バーンスタイン:Elmer Bernstein】
ギター協奏曲「二人のクリストファーのために」
クリストファー・パークニングのために書きおろしたというギター協奏曲。映画音楽を多数作曲したE.バーンスタインの曲らしく臨場感あふれる曲です。
ユーチューブで、全曲配信していサイトもありますが、観客席からの録画で音質はイマイチ。椅子をギイギイ言わせる音も拾ってしまっています。ただ、画像は揺らすことなくしっかりとっています。
Concerto for Two Christopher's
Fred Benedetti(guitar
https://www.youtube.com/watch?v=GXF3CDR84Tc
曲を贈られた当事者のパークニングの演奏で2楽章が聴けるサイト
Ⅱ.Reflections
Christopher Parkening(guitar
https://www.youtube.com/watch?v=g4Yo1T-lzeA
魅力的な3楽章が聴けるサイト
Ⅲ.Celebration
Max Brenner(guitar
Dr. Noreen Green(conductor
https://www.youtube.com/watch?v=eWn9eXHVQp0

【ヨーゼフ・ハイドンJoseph Haydn】
ギター協奏曲
ハイドンのチェロ協奏曲などのオリジナル版をギターソロの協奏曲に編曲した曲です。ハイドンなのでバッハよりは、力をぬけて聴けるし、ヴィヴァルディほどやんちゃ感はなく、かといってヘンデルのような気どりはなくでもちょっと高貴な感じがする、どれも、そんなハイドンの雰囲気たっぷりの協奏曲です。
Concerto en fa majeur
Alexandre Lagoya(Guitar)
https://www.youtube.com/watch?v=Um_T2e0AugY&t=23s

Concerto for Guitar and String Orchestra in D Major
Milan Zelenka(Guitar)
https://www.youtube.com/watch?v=OZB9uAYC28U

Concerto in G major for two guitars
Duo Evangelos & Liza
https://www.youtube.com/watch?v=A9ote8F02QM

ラゴヤ・プレスティによる歴史的名演奏はこちら
Concerto for 2 lire organizzate No.2 in G, H.VIIh No.2
Alexandre Lagoya · Ida Presti (guitar
Kurt Redel (指揮)
Pro Arte Chamber Orchestra
Ⅰ.Vivace assai
https://www.youtube.com/watch?v=OtIaghBVHqw
Ⅱ.Adagio ma non troppo
https://www.youtube.com/watch?v=i79TKTYaPt8
Ⅲ.Rondo presto
https://www.youtube.com/watch?v=fVybHmSyu3w

Concerto for Guitar and Orchestra in C Major HobVIIb/1
(チェロ協奏曲第1番ハ長調のギター編曲版)
https://www.youtube.com/watch?v=CtbuPAj4_-0

【N.パガニーニ:Niccolo Paganini】
ギター協奏曲
曲は、私も弾いていた有名なパガニーニのソナタの協奏曲版です。全曲を通してパガニーニそのものといった感じですが、格調の高い1楽章、有名で哀愁のこもった2楽章、変奏曲形式でギターのテクニックの見せ場でもある3楽章。それぞれ、ソロのイメージをそのまま残して、オーケストラによる面白みをふんだんに取り入れた曲となっています。この曲は、編曲物とするか悩みましたが、ギター独奏曲でもあり、「ギターとヴァイオリンのためのギターソナタ」が原曲なので通し番号の協奏曲としました。ちなみに、パガニーニのことはの詳細は触れませんが、ギターとの関係で面白い?情報がウキペディアに。それは、「パガニーニは、1800年から1805年にかけて表立った活動をやめ、ギターの作品を数多く作曲している。これは、フィレンツェの女性ギター奏者を愛人としていたためといわれている」ということだそうです。
Guitar Concerto(based on Grand Sonata for guitar & violin
Artyom Dervoed & Mikhail Pletnev(ギター)
Russian National Orchestra
Mikhail Pletnev(指揮)
https://www.youtube.com/watch?v=oSea36g1-2k

【S.パカリッセ:Salvador Bacarisse】
ギター協奏曲イ短調OP72
バカリッセのギター協奏曲は、私も知っていました。また、特に、2楽章のロマンスは、誰でもどこかで聴いたことがある名曲的な存在なので、そのUP数も多そうです。改めて、しっかり聴き込むと、やはりいいですね。それこそバッロク時代の宮廷音楽のような華麗さと、心を揺さぶるメロディー。名曲かと。
Concertino for guitar and orchestra
Manuel Cubedo(Guitariste)
1- Allegro、2- Romanza. Andante3- Scherzo. Allegretto4- Rondo. Allegro ben misurato
https://www.youtube.com/watch?v=hmgsNwYphoE
Romanza for guitar and orchestra
II Romanza, Andante molto cantabile
Marcos Victora-Wagner(Guitar
Gabriel Delgado Morán(Conductor
Orquestra de la Universidad de Granada
https://www.youtube.com/watch?v=Yrdyhx-nA_g

【畑中雄大】
ギター協奏曲「みちのく」
東日本大震災からの復興を願って作曲された畑中雄大の「みちのく」。テーマの影響もあるのでしょう、いくつかユーチューブでもUPされています。代表的なのは、「Xposé Guitar Ensemble」というシンガポール大学のギター部を中心に結成されたギターアンサンブルによるもの。もう一つは、新堀ギターアンサンブルのもの。どちらも甲乙つけがたしです。
ギターコンチェルト「みちのく」
寺田和之(Conductor
Jonathan Chiang(Guitar)
https://www.youtube.com/watch?v=fx6n-qASjF4
https://www.youtube.com/watch?v=uhhldCD_P_A
新堀ギターアンサンブル
https://www.youtube.com/watch?v=aL0FcqtxjIk

【M.バッツイチェニー:Marek PASIECZNY】
五大の協奏曲
パスシーズニーは、ポーランドの都市ザモシチ生まれのギタリストです。武満徹へのオマージュとして書かれたこの「五大の協奏曲」なかなかです。2曲目は、彼が2018年に作曲した「ギターと弦楽オーケストラのための協奏曲」です。こちらは、ポーランドの現代音楽・映画音楽の作曲家ヴォイチェフ・キラールへのオマージュの作品です。こちらもなかなかです!!
GO-DAI Concerto(Toru TAKEMITSU: In Memoriam
https://www.youtube.com/watch?v=HpiGZgvakFg
ギターと弦楽オーケストラのための協奏曲(ヴォイチェフキラーへのオマージュ)
I.ノクターン:アンダンテコンモト
.オスティナート(詩篇):アダージョアレグロモデラートアダージョ
III.トッカータ
https://www.youtube.com/watch?v=Rxfh7Sd19CI&t=298s

【マヤ・バディアン:Maya Badian】
ギター協奏曲
マヤ・バディアンのギター協奏曲は、素朴ななんというか土着的なリズムと旋律。南米の作曲家かと思っていましたが、こちらもなんとルーマニア生まれのカナダ人 作曲家、音楽学者、教授だそうで、1945年生まれだそうです!ギターを演奏しているのは、マリア・リビア.S.マルコスというブラジルの女性ギタリストです。
GUITAR CONCERTO
Maria Livia Sao Marco(Guitar
[1] Moto perpetuo、[2] Aria[3] Marcia e Toccata
https://www.youtube.com/watch?v=rsTr_S2_B4Q

【カルロス・パバン:Carlos Pavan】
ギターと室内オーケストラのための協奏曲
アルゼンチン生まれのギタリスト・作曲家のパバン。1楽章のなんというか土着的な雰囲気が聴きどころかなと思います。
Concertino for Guitar & Chamber Ensemble
Guitar Concertino:
Ⅰ.Danza rustica
https://www.youtube.com/watch?v=gxabPC4t4nU
Ⅱ.Danza ritual
https://www.youtube.com/watch?v=Vgat8XhRW8I
III. New Tango – Milonga
https://www.youtube.com/watch?v=OPlz9VlUHMg

【マヌエル・パラウ:Manuel Palau】
レバント協奏曲(東方の協奏曲)
イエペスの演奏によるバレンシアで活躍した作曲家パラウのギター協奏曲。レコードのライナーノートによれば、タイトルのレバント(東方)とは、スペインの東ということで、イスラム圏のことであろうと書かれています。それにしても、イエペスの演奏は安定しているというか安心して聴けますね。時々、甘い響きの音が奏でられますが、セゴビアトーンのように感情を押し付けてくるような感じはなく、いわゆるクールです。3楽章の躍動感もまた捨てがたいです。時々聴いておきたい1曲です。
Concierto Levantino
Narciso Yepes(Guitar)
1°mvt
https://www.youtube.com/watch?v=7-Jl-pMiuHs
2° et 3° mvt
https://www.youtube.com/watch?v=2cNpY4HrPTk

【L.パラダ:Leonardo Balada】
ギターと管弦楽のためのカプリチオNO1
レオナルド・バラダ・イバニェスは、オペラとオーケストラ作品で有名なカタロニア系アメリカ人のクラシック作曲家です。
ギター協奏曲「ギターと管弦楽のためのカプリチオ第1番」
, Caprichos nº1 para guitarra y orquesta (fragmentos)
https://www.youtube.com/watch?v=B4hBPevVxwY

【H.バリントン:Hilary Purrington】
ギター協奏曲「Harp of Nerves」
アメリカの女性作曲家ヒラリー・バリントンのギター協奏曲です。ユーチューブで聴くことができるコンチェルトの演奏者は、韓国のギタリストJiji。バリントンのギター協奏曲は、結構大規模なオーケストラをバックにしたもので、映像でもいろいろな打楽器が登場してきます。ただ、曲自体は、派手なものというより結構地味かな。
Harp of Nerves
https://www.youtube.com/watch?v=NeNIG4HS58Y

【ロレンソ・パロモ:Lorenzo Palomo】
シエンフゴスの協奏曲
スペインの作曲家パロモのギター協奏曲。ギター4台による演奏で、ペペ・ロメロギター四重奏団がノリのいい演奏を聴かせてくれます。1楽章「夜、千の幻想の湖」では4台のギターにハープが絡む静寂な雰囲気から、だんだんと緊張感が高まり、そうですね、ちょっとストラヴィンスキー的な土着と現代風な感じを混ぜたそんな印象の曲で、スペイン色もしっかり入っています。スペインの第一人者というだけあって、とっても明快なギター協奏曲です。
ちなみに、「シエンフゴス」とは、キューバの中央部南岸にある都市のことです。この都市は、世界遺産にもなっている都市歴史地区があり、「南の真珠」の異名をとっています。「シエンフエーゴス」は言葉どおりに訳すと「百の火」という意味だそうです。残念ながら2楽章を見つけることはできませんでした。
Concierto de Cienfuegos
Ⅰ.Noce, lago de mil fantasías
https://www.youtube.com/watch?v=W1Rx7Q5xDjg
Ⅲ.Las dos orillas
https://www.youtube.com/watch?v=Quc3lYvQ6_I

「フルゴレス(輝き)」
「フルゴレス(輝き)」という、ギターとヴァイオリンのための協奏曲です。ギターは、アギーレの演奏です。
"Fulgores"
Ana Valderrama (violin)、Rafael Aguirre (guitar)
Jesús López Cobos (conductor)
Orquesta sinfónica de Castilla y León
https://www.youtube.com/watch?v=_CSMnaBlQKM

「アンダルシア夜想曲」
1楽章は日本の越後獅子の節回しでとても懐かしい感じがする協奏曲です。
Nocturnos de Andalucía
Christoph Denoth(guitar)
Ⅰ.Brindis a la noche
https://www.youtube.com/watch?v=CQL58iN--GQ
Ⅱ.Sonrisa truncada de una Estrella
https://www.youtube.com/watch?v=G5-CULqzrRQ
III. Danza de Marialuna
https://www.youtube.com/watch?v=yIk-_F4hcNQ
Ⅳ.Ráfaga
https://www.youtube.com/watch?v=aaxxyxP37Cg
Ⅴ.Nocturno de Córdoba
https://www.youtube.com/watch?v=h4m48hj3kr4

ユーチューブで聴くギター協奏曲(5)ヒ、フ

【ロバート・ビーザー:Beaser】
ギター協奏曲
アメリカの作曲家ビーザーのギター協奏曲。CDで聴いていた時は、なんと騒々しい協奏曲かと思って聴いていましたが、今回、「vimeo」という動画サイトの映像を見ながら聴いていると、いやあなかなか、いいかもと思い返しました。確かに導入部の激しさは映像で見てもおっ!と思いますが、より客観的に聴くことができそうです。
いやあ、この「vimeo」というは配信サイト、高品質の配信をうたっているだけとても映像きれいですし、音質も良好ですね。クラシック系の音楽は、この「vimeo」での配信が増えてきそうな気がします。
VIMEO」:クリエイター向け動画共有サイト。「video」と「me」の意味と、「movie」という言葉のアナグラムである。 本社をアメリカ合衆国のニューヨークにおく。
Guitar Concerto
Eliot Fisk(guitar
https://vimeo.com/99766112

【アストロ・ピアソラ:Piazzolla】
ギターとバンドネオンのための協奏曲「リエージュ」
ピアソラのギター協奏曲です。バンドネオンとピアソラ色満載の協奏曲です。ネットで検索すると、さすがピアソラ、結構多く出てきますね。このピアソラの独特のメロディというか節回しというか、どこから来るのでしょうか。付点のついた音型が並んでガラガラガラと崩れ落ちる感覚は、独特です。この形で曲を作ると、どんな曲でもピアソラの曲になってしまうような。ということは、ピアソラ以外の曲も、この独特のリズムと崩れ落ちる音型を取り入れると、ピアソラ風〇〇になるっていうことかも。
それにしても、ヤマンドゥの人気はすごいですね。このギター協奏曲のサイト紹介で最高の524万回再生で、「いいね」も5.5万です!!(2023.05.19時点)
Guitarra, Bandoneón y Orquesta de Cuerdas
Richard Galliano(Bandoneón)
Yamandu Costa(Guitarra)
https://www.youtube.com/watch?v=Un9sXWWuChU
アルメニア生まれの女性ギタリストLilit Mardiyanの演奏はこちらから。
https://www.youtube.com/watch?v=dbGilHzNOxM

おまけに、ピアソラのリベルタンゴ、ギターとベルリンフィルとの演奏を。なんと再生回数1,196万回だそうで。
Libertango in Berlin Philharmonic
Aydar Gaynullin(accordion)
Artyom Dervoed(guitar)
https://www.youtube.com/watch?v=GnyAgOWhMnk

【A.R.ピポー】
ギターと管弦楽のための「タブラス」
「歌と踊り」で知っているピポーの協奏曲。チューバ、トロンボーン、トランペット等の金管楽器も参戦して、ギター協奏曲を作り上げるという曲です。これらの金管楽器にも負けないぞう!という強い意志で演奏しないとギタリストは埋もれてしまうのでは、と考えながら演奏すると力んで音楽にならないかも。大変なのはむしろ指揮者かな。曲を構成するための音量バランスを考えるのは指揮者の務め。かといってこの曲は、トランペットもガンガン鳴らしています。
でも、そういうことが気になること自体が、ギターを前に進めるのを阻んでいる、と、以前、ギター・ドリームのカルド―ソのインタヴュー記事を読んだような。ギターの音は思っているほど弱くない!そう、日本は小さな国と思い込んでいるのと同じことかな。
Tablas para guitarra y orquesta
Ⅰ.Canto libre
https://www.youtube.com/watch?v=WKk80cGLVd4
Ⅱ.Scherzando
https://www.youtube.com/watch?v=wEhu0-fkGvk
Ⅲ.Elegía
https://www.youtube.com/watch?v=eadeBiafL_4
Ⅳ.Molto vivace
https://www.youtube.com/watch?v=SYU3Fko8FQY

【S.ファーゲルルンド:Sebastian Fagerlund】
ギター協奏曲「Transit」
1975年生まれのファーゲルルンドのギター協奏曲です。タイトルの「Transit」は、ひこうきの乗り換えの時のトランジット、つまり「通過」ですね。
ネットの配信で見つけたのは、「bilibili」という中国のユーチューブのようなサイトです。ギターソロは、フィンランドのギタリスト、イスモ・エスケリネンというギタリスト、指揮もオケも、おそらくフィンランドのメンバーでしょう。ただ、残念ながら最初の約10分間ぐらいしか聴けません。でも十分にこの曲の魅力は伝わってきます。
Guitar Concerto 'Transit'
Ismo Eskelinen(guitarist)
https://www.bilibili.com/video/BV16C4y1b71K?from=search&seid=167092218357403048

【J.F.ファッシュ】
ギター協奏曲ニ短調
バッハと同時代に活躍したファッシュのギター協奏曲です。この曲もユーチューブで聴けるのは、ギターでなくリュート版です。
Lute Concerto in D Minor
Richard Stone(lute soloist)
Ⅰ.Allegroecond
https://www.youtube.com/watch?v=rxSZtUSASiU
Ⅱ.Andante
https://www.youtube.com/watch?v=sfLdnL-5AuY
Ⅲ.un poco allegro
https://www.youtube.com/watch?v=s3k0GoZFuzk
また、全曲通しで下記のサイトからも聴けます。
Hopkinson Smith (13-string baroque lute)
https://www.youtube.com/watch?v=UNpHP0XE4W4

【フォルケンハーゲン:Adam Falckenhagen】
リュート協奏曲No4.op4
ファッシュと同じくバッハと同時代、そして同郷のフォルケンハーゲンのリュートの協奏曲です。
Concerto à Liuto obligato, No.4 Op.IV
Michаеl Dückеr (lute)
Largo、AllegrettoTempo di PoloneseVariazioni, poco allegro
https://www.youtube.com/watch?v=dkJQ2mjt9DQ

もう1曲。こちらもリュートで、リコーダーとチェロによる三重奏版です。残念ながら、1楽章を見つけ切れていませんが、十分に味わえます。
リュート協奏曲ト短調Concerto in G Minor
John Schneiderman(baroque lute)
Ⅱ.Largo
https://www.youtube.com/watch?v=nGwIuYL-E9g
Ⅲ.Allegro
https://www.youtube.com/watch?v=QZAR-LfYMrg

【藤井敬吾】
地中海協奏曲
二橋潤一、藤家渓子、藤井真悟と日本人作曲家のギター協奏曲もあるのですが、なんとこの御三人とも、ネットでの配信はありませんでした(見つけ切れていないだけかもしれませんが)。これまで、海外の作曲家のギター協奏曲は、一部限定版はありましたが、ネットでも聴くことがほとんどできたのに、なんと、日本の作曲家のものは聴けないのは何とも残念というか、少し悲しいですねえ。唯一、ここでは、藤井敬吾氏の「地中海協奏曲」がありました。しかし、それも残念ながら3楽章のみです。
世界中で一番楽譜が売れるのは日本ということを聞いた覚えがありますが、素材となるというか、楽譜のもとになる音楽を作る人は限られているということでしょうか。日本では、クラシック音楽の作曲家は飯が食えない?
「地中海協奏曲」より3楽章 | ARTE TOKYO静岡公演から
https://www.youtube.com/watch?v=HKF-VSQ34Rs

【フィリップ・ブラカニン:Bračanin】
ギター協奏曲
オーストラリア出身のブラカニンのギター協奏曲。最近までよく知りませんでしたが、オーストラリアの作曲家、特にギターの作曲家が目立つようになってきたような気がします。ナクソスのCD「オーストラリアのギター音楽集」のライナーノート?にも、ジョン・ウイリアムスの故郷でもあるオーストラリアの作曲家に、故郷の作曲家にギター曲を書いてくれと要望したこともあるようだと記されています。
Guitar Concerto
Ⅰ.Allegro assai
https://www.youtube.com/watch?v=CbZn8mZbJpU
Ⅱ.Doloroso
https://www.youtube.com/watch?v=hWRteH3McEY
Ⅲ.Allegro vivace
https://www.youtube.com/watch?v=Y-HG2qAhMnc

【J.フランセ:Jean Françaix】
ギターと弦楽オーケストラのための協奏曲
少年時代に、モーリス・ラベルに神童と言われた作曲家フランセ。ラベルといい、このフランセといい、そして今、はまっているF.クレンジャンスといい、フランス生まれの作曲家の持つ独特な和音感は魅力的です。おしゃれな和音、一言で言えばそんなところですが、ジャズの7th、9thとはまた違う、なにか空間に漂うような感じの和音。日本人のギター作曲家佐藤和弘さんの曲作りにも共通しているような気がします。フランス、特に、パリといえば、「エスプリ」ですが、この言葉は、『精神、霊魂などの意味の他、心のはたらきの意味もある。・・・・・・・。ラテン語の spiritus (空気・風の一吹き、息吹き) を語源とし、「湿気」を語源とするユーモアと違って、乾いた知的な営み』ということで、まさしく「乾いた知的な営み」ですね。この感覚は、とても好きです。Concerto per chitarra e orchestra d'archi
Emanuele Segre(Guitar)
Südwestdeutsches kammerorchester
https://www.youtube.com/watch?v=A4U1PnHOtFE

【S.プロトンズ】
ギターとオーケストラのための協奏曲「我らの海」
プロトンズの協奏曲「我らの海」。このタイトルの「我らの海」というのは、若い人が乗り出す人生のことなのでしょうか、若手ギタリストの星 林祥太郎氏のギターで聴くことができます(ピアノ伴奏版ですが)。
ギターとオーケストラのための協奏曲 作品78「我らの海」
1楽章
https://www.youtube.com/watch?v=jirvmRx6KTU
2楽章
https://www.youtube.com/watch?v=BtuVndGhP-E
第3楽章
https://www.youtube.com/watch?v=1iTBtT9oiNo

【J.N.フンメル:J.N. Hummel】
ギターとオーケストラのための協奏曲OP23イ長調
ソルと同年代の作曲家フンメルの協奏曲です。フンメルは、当時は、ソル以上にというかベートーヴェンと並ぶ名声を持っていた作曲だそうです。
この時代の音楽はやはり癒されますね。音楽が、癒しや感動を与える芸術として存在している時代の作曲家は、心から素直に作曲ができたのでしょうね。ただ、そこから200年以上の月日がたち、ベートーヴェンは世界中で楽聖と呼ばれ続けてきているのに比べ、当時は、同じような名声を持っていたフンメルは、知る人は知る存在になっているのは、当日は、理解できなかった音楽の深みがあったかなかったかの問題でしょうか。確かに、フンメルのこの協奏曲も耳あたりがとてもいい気持のいい曲ですが、今でいうポップス的な音楽のように、一過性の流行りの音楽に近かったのかもしれません。
Grand Concerto For Guitar & Orchestra
https://www.youtube.com/watch?v=JKBSvPt3X8w

ユーチューブで聴くギター協奏曲(5)ブローウェル

【L.ブローウェル:Léo Brouwer】
ギター協奏曲第2番「リエージュ」
ブローウェルのギター協奏曲は、番号付きが11曲、他に4曲があります。
ユーチューブ等のネットでは第1番は見つけることができませんでしたので、聴ける最初は、この2番からです。
リエージュは、ベルギーの都市です。ベルギーは、ドイツ、フランス、オランダとの国境を持つ人口1,000万人程度の国です。ここでの国際ギターフェスティバルの委嘱により作曲されたコンチェルトです。確かに、ヨーロッパの工業都市をイメージすることができそうです。工業地帯=躍動的、農村地帯=牧歌的、都会=喧騒のように場所のイメージは、そのままプロトタイプで音楽的に表現されそうです。そこに固有の地域名が重なり、曲がイメージされる。「ギター協奏曲 福岡」をブローゥエルに作ってもらったらどんな曲になるのでしょう。山笠の時に締める「博多祝い歌」をテーマにしてみたらきっとカッコいい曲ができるような・・・・・
ギター協奏曲第2番 「リエージュ」
https://www.youtube.com/watch?v=R5F9FokL84c

ギター協奏曲第3番「エレジアコ」
ブルーウェルの第3番の「エレジアコ」、和名「哀愁の協奏曲」「悲しみの協奏曲」です。恐らく、ブローウェルのギター協奏曲の中では、一番よく聴かれている協奏曲ではないでしょうか。ユーチューブでも、「ブローウェルのギター協奏曲」で検索すると一番多く上がっているように思えます
'Concerto Elegiaco' by Leo Brouwer
Artyom Dervoed(Guitar)
Orchestra: 'Musica Viva' conducted by Andrey Rein
https://www.youtube.com/watch?v=iWHWeJoNQM0
ブローウェル自身の指揮による映像はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=9Si9Lf8IGO0
女性ギタリスト、ダニエラ・ベラの演奏映像はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=R9EFSvbUBI4
このギタリストの演奏もいいですね。Alí Arango氏。
https://www.youtube.com/watch?v=Xh8s1rfuOKk

ギター協奏曲第5番「ヘルシンキ」
ブローウェルの次の協奏曲は、「第5番 ヘルシンキ」。なかなかの重量感のある曲です。
Concierto para guitarra y orquesta nº. 5 ‘Helsinki’
https://www.youtube.com/watch?v=6JfSSRtXvvw

ギター協奏曲第7番「ハバナ」
この「ハバナ協奏曲」は、とても良好な音で再生できます。2014327日にスイス・ヴインタートゥールで収録したものだそうです。残念ながら、映像がないので、CDと同じですね。
スーフィ・ヤン(ギター)
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム(管弦楽)
レオ・ブローウェル(指揮)
https://www.youtube.com/watch?v=ld84epbon4w

ギター協奏曲第8番「ペルージャの唄」
ペルージャは、イタリアのフィレンツェとローマの中間にある山間の町です。このギター協奏曲の2楽章Laudeの中で流れる「ペルージャの唄」、どこで聴いたのでしょう?ブローウェルが作曲したソロ曲のどこかに、このメロディはあったようななかったような・・・・・・
この曲は、下のアドレスのユーチューブで、ブローウェル自身の指揮による演奏が、一部抜粋版として聴くことができます。(演奏は途中までですが、演奏が終わっての拍手が長々と続きます。拍手より演奏が聴きたい!)
Cantata de Perugia
Leo Brouwer(director)
Pablo Garibay(guitarra)
https://www.youtube.com/watch?v=VI5uoDhbx8w

ギター協奏曲第9番「ベニカシム」
タイトルの「ベニシカム」とは、スペインのビーチリゾート地ということで、ユーチューブ画像もその写真が使われているのかも。手前の歴史的な建物と奥の海岸沿いの街並みは恐らくそうなのでしょう。
ギタリストのミゲル・トラパガの素晴らしいテクニックと音色も聴きどころです。トラパガ氏は、確か右手首を捻らないでまっすぐに伸ばし、指を弦に斜めに当てることでより確かな音量と芯のある音を出す奏法を開拓した人だったような気がします。
Concierto para guitarra No. 9 "De Benicassìm"
Galicia Royal Philharmonia
Miguel Trápaga(Guitar)
https://www.youtube.com/watch?v=brN5aVQQXJg&t=5s

ギター協奏曲第10番「微の書」
10番の「微の書」は、通しで聴くと45分もかかる大曲です。ただ、1楽章はベートーヴェンの主題を基にした変奏曲とちと重たいのですが、2楽章はビートルズ、3楽章はキューバの舞曲と、ロマンチックだったり、楽しげな明るい曲と、曲全体としては結構バラエティに富んだ作品となっています。円熟期というよりは、まだまだ、好奇心旺盛で元気な感じがする曲です。
The Book of Signs:
Ⅰ.The Signs of Memory. Theme & Variations(出だしのみ)
https://www.youtube.com/watch?v=0qRFamPWHHc
Ⅱ.Variaciones sobre un tema sentimental
https://www.youtube.com/watch?v=opbduq6lICw
III. Allegro
https://www.youtube.com/watch?v=FbeRUNhDUHA

ギター協奏曲第11番「レクイエム」
福田進一のために作曲された、「武満徹の思い出のために」と副題がついた曲です。
『ギター協奏曲第11番 「レクイエム」』
福田進一(ギター)
. Paseo por la Memoria(-cadenza)
https://www.youtube.com/watch?v=4W2Bp-Lrjv4
Ⅱ. Laude para Toru
https://www.youtube.com/watch?v=03OWz1tUzpg
Ⅲ. Toccata Furiosa
https://www.youtube.com/watch?v=H8MWNyu5WhE

ギター四重奏と弦楽オーケストラのための協奏曲「イタリック協奏曲」
サブタイトルが「イタリック協奏曲」とついている4台のギターのための協奏曲です。計30分強のかなり大掛かりな協奏曲ですし、それぞれの楽章もさすがブローウェルと言える彼らしさ満載の曲です。
Orquestra Sinfônica Heliópolis
1楽章
https://www.youtube.com/watch?v=4_ScIXmrvs8
2楽章
https://www.youtube.com/watch?v=F1RlWTQPr1w
3楽章
https://www.youtube.com/watch?v=n2MMoZwiEhg

カタルーニャ賛歌「カタロニアの肖像」
カタルーニャの歌をテーマにした協奏曲です。1楽章は、「モンポウ」というタイトルがついていますが、流れるテーマは、カタルーニャ民謡の「先生」ですね。2楽章は、「ガウディ」。そして、サブタイトルの「La puesia」と「El ritmo」は、あわせて「歌と踊り」。モンポウの得意とするところですね。
カタルーニャは、「カタルーニャ民謡」で知られるリョベートの出身地。スペインがフランスと国境接する付け根のところになるカタルーニャ州の州都はバルセロナです。もちろん、今回の協奏曲の楽章のタイトルになっている「モンポウ」も「ガウディ」のバルセロナ出身です。
フェルナンデスのCD版は下のサイトで聴けます。
Retrats Catalans
Ⅰ.F. Mompou (La puesia)
https://www.youtube.com/watch?v=KUGCZyJQBxs
Ⅱ.Gaudi (El ritmo)
https://www.youtube.com/watch?v=GUOPAznPIf4
また、フェルナンデスのライブ版は次のサイトで聴けます。
Ⅰ.F. Mompou (La puesia)
https://www.youtube.com/watch?v=nteVaolrLlk
Ⅱ.Gaudi (El ritmo)
https://www.youtube.com/watch?v=GpTnAuFMqEA

3つの協奏的舞曲
ブローゥエル19歳の時に作曲したという3つの協奏的舞曲。さすが、天才は、この年代からも能力を発揮する。しかも、若いパワーというものも3楽章のトッカータでは、ロック的な躍動感に加え、ロマンチックな情緒性を感じて、しっかりつかみ取れます。それと、あっさりと曲を閉じてしまうところも、粘着質的なところが感じられる熟年した時の曲と違って好感がもたれますね。
Tres Danzas Concertantes, Gitarre Marisa Minder、
Ⅰ.Allegro
https://www.youtube.com/watch?v=axwLYv7KxiM
Ⅱ.Andantino
https://www.youtube.com/watch?v=6odsiSx8zmU
Ⅲ.Toccata
https://www.youtube.com/watch?v=ChAYM7fYZJU

ギターとヴァイオリンのための協奏曲「パガニーニへのオマージュ」
最後のブローウェルのギター協奏曲は、めちゃカッコいい協奏曲です。「パガニーニへのオマージュ」というタイトルがついていますが、まず、1楽章で流れてくる旋律は、ダウランドの「涙のパバーヌ」で、このテーマが変奏曲風に変化し、早いパッセージでブローゥエルに戻ります。2楽章は、いかにもブローウエル的なアルペジオと、細い1本のメロディラインがからみあい静かに流れます。そして、度肝を抜くようなカッコいい3楽章に。低音の迫力に、ヴィバルディのような軽快な旋律が絡み、最後は沈黙の中に沈んで終わります。
残念ながら、ユーチューブ等のネットでは、3楽章しか聴けませんが、この3楽章もめちゃカッコいいので、是非聴いてください。
Omaggio a paganini
Ⅲ.final
https://www.youtube.com/watch?v=n8AwKeKhhIo 

ユーチューブで聴くギター協奏曲(5)へ

【R.R.ベネット:Richard Rodney Bennett】
ギター協奏曲
ジュリアン・ブリームが弾くベネットのギター協奏曲です。ただ、ベネットのギター協奏曲も、いい曲なのでしょうが、何しろとっつきにくい曲です(個人の感想です)
Guitar and Chamber Ensemble
1楽章
https://www.youtube.com/watch?v=CQ_xDaY1tEc
2楽章
https://www.youtube.com/watch?v=Rd1byPLcSwA
3楽章
https://www.youtube.com/watch?v=Fkvukm4yUao

【P.ベリナティ:Paulo Bellinati】
2つのギターとオーケストラのための協奏曲「カボクロ協奏曲」
「ジョンゴ」で有名なベリナティのギター協奏曲で、肩ひじを張らずに聴ける1曲です。のんびりとしたボサノバ的な雰囲気の第1楽章。タイトルの「カボクロ」とは、地元ブラジルの田舎者を表す言葉だそうですが、今では、蔑称的な意味合いは薄く、愛情を持って使われているそうで。日本でいうと愛情を持って「いなかっぺ」呼ぶようなもの。ん、呼ばれた方は頭にくる!ただ、この曲を聴かされると、愛情たっぷりのことは伝わるのではないでしょうか。
ちなみに、ユーチューブにアップされている画面には、「カボクロ」思わしき人がギターを弾いている彫り物が写し込んでありますが、5コースの複弦で、ブラジルの伝統楽器で「ヴィオラ・カイピーラ」というそうで、クラシックギターのような美しい音色を奏でるそうです。
Concerto Caboclo, for two guitars & orchestra
https://www.youtube.com/watch?v=AJUDWp0CAQ4

【X.ベンゲレル: Xavier Benguerel】
コンセール・ド・タードル
以前、この協奏曲を見つけて「ギター協奏曲300選」に掲載した時は、「なかなかなじめません」と書いていたこの曲。今日聴くと、なんとなくわかるようになっています。少なくとも意味不明ではありませんね。これも、多少耳が肥えてきた証拠か。そう思うと嬉しいですが。少なくとも、ギターとオーケストラの掛け合い、その合間を縫ってヴァイオリンのピッチカートが仕掛けてくるなんて、曲の作りがわかるようにはなっています。ちなみに、この「Concert de Tardor」とは、カタロニア語で「秋のコンチェルト」ということでした。2曲目は、「協奏曲」です。
Concert de Tardor
https://www.youtube.com/watch?v=uE_RX1thuH8

コンチェルタンテ
Concertante
Jaume Torrent(Guitar)
https://www.youtube.com/watch?v=nMY3P_tFzP4

ユーチューブで聴くギター協奏曲(5)ホ

【アラン・.ホヴァネス:Alan Hovhaness】
ギター協奏曲第1番、第2番
アラン・ホヴァネスのギター協奏曲第1番と第2番、2曲まとめてご紹介です。多作家で、交響曲は67曲あるそうです(ハイドンは、その倍の106曲ありますが)。また、インドをはじめ東洋の音楽にも傾倒しているので、何か日本的な旋律も流れてきます。
第2番の2楽章もオリエンタル的に聴こえますが、こちらは日本的というよりはスコットランド的です。ユーチューブで、第1番は全曲、第2番は1楽章を聴くことができます。
Guitar Concerto No.1 Op. 325
David Leisner (guitar)
https://www.youtube.com/watch?v=PnlQTFuzcps

Concerto No. 2 for Guitar and Strings, Op. 394
Ⅰ.Andante, allegro vivace
https://www.youtube.com/watch?v=6qaw7dJcfXo

【S.ボドロバァー:Sylvie Bodorová】
夏の協奏曲
チェコの女性作曲家ボドロバァーの協奏曲。スロバキアのギタリストMiriam Rodriguez Brüllová嬢が演奏しています。
Concierto de Estio
https://www.youtube.com/watch?v=GZi9qtQb7ew

【カーミット・ボリング:Kermit Poling】
ギター協奏曲第1番
アメリカ生まれの指揮者のボリングのギター協奏曲。気持ちのいい朝、さわやかな気分で聴くといい感じの曲です。
Guitar Concerto No. 1
Giovanni De Chiaro(Guitar)
Ⅰ.Moving,
https://www.youtube.com/watch?v=pvOEDa0biOs
Ⅱ.Adagio
https://www.youtube.com/watch?v=35frVObEXpM
III. Allegro
https://www.youtube.com/watch?v=BT3JGRJAAC4

【クロード・ボリング:Claude Bolling】
クラシックギターとジャズピアノトリオのための協奏曲
フランス生まれのピアニストであるC.ボリングのジャズ風の協奏曲です。
Concerto for Classical Guitar and Jazz Piano
https://www.youtube.com/watch?v=vAKLpQpZodY

【R.ポンス:Pons】
冬の協奏曲
ポンスは、ウルグアイの作曲家兼ピアニストです。ピアニストといっても、カフェのバンドメンバーとしてのピアニストということで、バリバリのクラシックピアニストではなさそうです。ちなみに、ウルグアイという国は、ブラジルとアルゼンチンに挟まれた位置にある小さな国で、人口は300万人程度と言いますので福岡県の500万人にも及ばず、広島県規模です。ただ、そんな小さな国から、アベル・カルレバーロ(「ギター演奏法の原理」の著者)や、エドワルド・フェルナンデスのような名演奏家が生まれています。広島県なみの国ですから、当然このお二人は師弟関係であり、ともに演奏活動も行っていますし、当然、ポンスとも交流があり、このポンスの協奏曲は、フェルナンデスによってCD録音されています。(カルレバーロとポンスが同年代。フェルナンデスは、35歳程度若い)
さて、ポンスの協奏曲で表現されているウルグアイの冬は、7月―8月ごろで気温は7℃まで下がるそうです。日本でいうと宮崎・鹿児島のような感じでしょうか。結構過ごしやすいかも。ということで、曲も暗くて厳しい冬を表現したというものでなく、全曲通して、ひょうきんな軽い感じの曲です。2楽章では、時々、南米ぽいノスタルジックなメロディが流れます。
Concertino de invierno
Ⅰ.Lento: Allegro moderato
https://www.youtube.com/watch?v=ATglXEJ5MZw
Ⅱ.Moderato
https://www.youtube.com/watch?v=xIckmnkRPeA
Ⅲ.Allegro
https://www.youtube.com/watch?v=qre0y_ezv7I

【マヌエル・ポンセ:Manuel María Ponce】
南の協奏曲
ギター協奏曲の名曲中の名曲、ポンセの「南の協奏曲」です。この協奏曲、オーケストラ版も、もちろんいいですが、三重奏版も原曲の良さもしっかり取り入れられて無理のない素晴らしい編曲で、こちらも飽きることがありません。
マヌエル・ポンセ:『南の協奏曲』
https://www.youtube.com/watch?v=HhgTKnXZLIU
ギター三重奏版
第1楽章
https://www.youtube.com/watch?v=HIrBtSAzIg4
第2楽章
https://www.youtube.com/watch?v=btuclg7ymVc
第3楽章
https://www.youtube.com/watch?v=FmAaUj7KxFc

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